憧れの学園王子と甘々な近キョリ同居はじめました♡

「俺から言いたかったな…。
ごめんね、怖かったよね」


どこまでも優しい朔斗先輩に「いえ…」と答える。



「俺さ、女の子たちの連絡先、全部消したよ」



さらっと告白した朔斗先輩に、目を開かさずにはいられない。


「え…」


まさか、そこまでとは思わなくて。

真剣だという気持ちが充分に伝わってきた。



「他の子といても、蘭ちゃんのことばっかり考えちゃって。ぼーっとしてた俺に1発女の子がちょっとね」



あはは、と笑ってる先輩だけど。

「だ、大丈夫ですか?!」


女の子でも、痛いはずだよ?!
確かに、朔斗先輩の左頬が赤いような…。


「ううん、心配してもらえるような傷じゃないから。
…でも、それが効いたんだ。俺は、好きな子ができたのに何をやってるんだろうって」