憧れの学園王子と甘々な近キョリ同居はじめました♡

俺から…って。


それって…。



「俺だって、蘭ちゃんのこと、大好きだよ。
ほんとに、ほんと」


絶対に期待してなかった分、そんな言葉が聞けるなんて思ってもみなくて。


「…っ」



柄でもなく涙が溢れ出てきて。
止め方が分からなくて。


そんなわたしを、朔斗先輩は優しく包み込んでくれた。



「俺もさ、こんなに大事な人が出来るなんて思ってなかったんだよ?

なのに、いきなり蘭ちゃんが現れて俺の気持ちを全部持ってくんだもん。…参ったよ」



朔斗先輩の声がどうしようもなく落ち着いて。



「私だって…。
恋したことなかったから、初めての感情ばっかりで」


告白なんて、怖すぎて。
喉から心臓が出そうなくらい緊張したし。