憧れの学園王子と甘々な近キョリ同居はじめました♡

そこは、勘違いして欲しくないからね!


「そっか…。
いい夢だな」



笑顔で語るわたしに翼くんは、微笑んでくれた。


「あと、翼くんに似合う人になりたいですから!」


曲がりなりにも、こんなにステキな人の彼女なんだもん。
堂々と出来るくらいの人になりたいんだ。


「そんなの、もう充分だから。
俺の方が、努力しなきゃいけないのに」


何を!
翼くんったら、自分の魅力を一切分かってないのね!


謙虚なところも翼くんの魅力のひとつ!



「でも、翼くんがもう会長じゃなくなるなんて…、考えられないです」



この生徒会長室も、今日で翼くんの部屋じゃなくなるわけで。
ここに来ることも、翼くんとここで過ごすことももうないんだって思ったら。

…悲しい、かも。