わたしだって、いっぱいいっぱい愛を伝える。
「音羽って無自覚の小悪魔」
ため息をついてそう言う翼くんに。
「えー?どこがですか?」
と尋ねるけど。
「あ、始まるよ」
と、思いっきりはぐらかされた。
仕方ない。
今回は許してあげるんだから!
体育館、もとい会場が暗くなる。
「えー、桜ヶ丘高校の生徒の皆さん、保護者の皆さま、生徒会主催のミニプラネタリウムにお越しいただきありがとうございます!」
須藤先輩がそう話した瞬間に、歓声がわく。
…さすが、須藤先輩!
「僕は生徒会副会長の、須藤璃玖です。
…えーと、実は、このミニプラネタリウム、僕たち生徒会が考えたものではないんです」
須藤先輩が真剣な表情になった途端に、会場はシーンとする。
「あっ…。ちょっ、翼くん!
須藤先輩、あれ言っちゃって大丈夫なんですか?」
生徒会が考えたものではない。それ言っちゃっていいものなの?!
「良いから。璃玖にも考えがあるんだろう」
そう言えるのは、やっぱり生徒会の信頼関係があるからで。
わたしも、信じてみようと思った。
「音羽って無自覚の小悪魔」
ため息をついてそう言う翼くんに。
「えー?どこがですか?」
と尋ねるけど。
「あ、始まるよ」
と、思いっきりはぐらかされた。
仕方ない。
今回は許してあげるんだから!
体育館、もとい会場が暗くなる。
「えー、桜ヶ丘高校の生徒の皆さん、保護者の皆さま、生徒会主催のミニプラネタリウムにお越しいただきありがとうございます!」
須藤先輩がそう話した瞬間に、歓声がわく。
…さすが、須藤先輩!
「僕は生徒会副会長の、須藤璃玖です。
…えーと、実は、このミニプラネタリウム、僕たち生徒会が考えたものではないんです」
須藤先輩が真剣な表情になった途端に、会場はシーンとする。
「あっ…。ちょっ、翼くん!
須藤先輩、あれ言っちゃって大丈夫なんですか?」
生徒会が考えたものではない。それ言っちゃっていいものなの?!
「良いから。璃玖にも考えがあるんだろう」
そう言えるのは、やっぱり生徒会の信頼関係があるからで。
わたしも、信じてみようと思った。



