「音羽さん。不安なのは分かるのよ。でも、翼にはちゃんと言い聞かしてるから、安心して」 う〜。 会長様のお母さんの言葉に、頷きそうになるけど。 まだ少し、不安が残る。 「お願いだ、音。翼くんが快く引き受けてくださったんだから、良いだろう?」 パパの言葉に、会長様のお父さんも頷いている。 そこまでいわれたら、首を縦に振ることしか出来ないよね…。 ──── よし、うじうじ考えるなんてわたしらしくない! 「…わがまま言って、ごめんなさい。この人と、同居生活、頑張ります!」