「そんな、物だなんて思ってないよ〜?ちょっと深読みしすぎじゃない?」



…うわぉー。
もう、この辺にしときません?



ピリピリしすぎてわたしゃ辛いよ。



「もう、良いだろ。とりあえず音羽、もう出るぞ」



「ぎ、ぎょーい」



いつもだったらドラマの見すぎ、って怒られるところなのに。



翼くんがつっ込んでくれないことに、寂しさを感じてしまう。



「あーあ。もう行っちゃうの?
ばいばい、音羽ちゃん!また、会いに行くね!」



「来なくて良いです」




おっと。
思わず即答してしまったよ。



心の底から思ったことで。




「え〜、音羽ちゃん冷たーい」