憧れの学園王子と甘々な近キョリ同居はじめました♡



何言ってるの?と、不思議そうな表情をする梨紗さんに翼くんは冷たい視線を送る。



「俺は…、梨紗とはもう付き合わない」



翼くん…。



「何言って!あのときのこと忘れちゃったの?!」



本当に悲しそうに、でもどこか圧のある言葉を投げかける梨紗さん。

すると、翼くんは唇を噛んでうつむいてしまった。



あのとき、なんて。


まるで、わたしの知らない過去。





「……梨紗」




心の奥底で、翼くんはなにかを我慢しているように見えた。