「さっき、何言おうとしたの」 「ん」 この先生は、ほんと、何考えてるのかわからない。 「……由梨花は、ハロウィンすきなの?って」 「すきだよ!!」 勢いよく答えると、先生は「だろうな」と、渋い顔をした。 「じゃあさ、せんせ」 「うるさい」 「やだ」 ……数秒、沈黙。無言の喧嘩状態のような。 「うるさいに対してやだって、なんだよ……」 「拒否」 「そうか」 無気力な低い声が掠れるの、耳に残るな。