「いま、ちゃんと朔宮って呼べたじゃん」 「呼ぼうと思えばそりゃ呼べるけど。……でも、しっくりこないから、1回目はカタコト」 「……じゃあ、2回目はなんでしっかり呼ぼうと思ったの」 普段は無気力な、くせに。 「……名前、ちゃんと覚えてるよ」 手すりに頬杖をつき、私のいない方の斜め下をみた、先生。 「的な?」 ぱっとこっちをみた時の表情は、いつも通りの不機嫌全開で、眉間のシワすごくて、くそ教師。 ……ちょっと、ドキドキ……的な。