キミの目に映る世界を

わたし、やっぱり記憶喪失……?
だって、なんで私は怪我をしたの?
どのくらい眠っていたの?
どれくらいお母さんに心配かけた?
するとお母さんは、私の心の中を読み取ったようにぽつぽつと声を出した。
「…夕姫、あなたね、1ヶ月くらい眠っていたのよ。」
え、1ヶ月も……?
「痛かったでしょ…でも良かった…っ」
私はお母さんを1ヶ月も1人にしてしまったの?
私がお母さんを守らなきゃいけないのに。
私は何をしているの……っ
あぁもうどうでもいい。
お母さんに謝らなきゃ…
これからはもっとしっかりしなきゃ…っ
「ごめん、ほんとごめんね」
私は涙を流して絞り出すように声を出した。
はずだったー・・・
私の声は「ご…っ」で消えてしまったのを、しっかりと耳で聞き取った。
「ごほっ…ぅ…うぁ…っ」
激しく咳き込んで、声を出そうとすると苦しい。
喉に強烈な痛みを感じて、思わず喉の辺りを抑える。