「茉希おはよー!」
教室に入ると麻理があいさつをしてくる
「おはよー」
私もそれに返事をする
その他にもある程度仲のいい友達にもあいさつを交わす
朝の会の鐘が鳴る
(あ、やっときた)
廊下を見ながらそう思った
「はぁー!疲れたーwww」
「アウトだろ」
「先生来てないしセーフってことでw」
遅刻寸前(てかアウト)にきたこの人は武井優
私の信友(信じられる友達)で大切な人
私たちの中には隠し事なしって約束がある
でも私はヴァンパイアであることを言っていない
でも自傷行為していることは知っていて
というか、友達も知っている
傷ぐらい治せばいいのだが
私は優にヴァンパイアであることに
気づいて欲しいと少し思っている
そのあと担任の恵美先生が来て朝の会が始まった
朝の会が終わると授業が始まる
私はいつも通りノートをとりながら隣の男子の幸樹と喋っていた
幸樹は優の友達で同じサッカー部に入っている
そして幸樹は私が優のことをすきだと思っている
だから相合傘をファイルとかに書かれるし
シャーペンならまだしもボールペンで書かれたら
ぐちゃぐちゃにするのが大変だ
幸樹には彼女がいるから私もその子との相合傘を書き合う
だからファイルの取り合いとか
ぎゃーぎゃー騒いでる
後ろの席だからある程度は大丈夫だけど
騒ぎすぎると先生に「後ろー大丈夫かー」
って軽く注意される
優は私の席の通路挟んで斜め前で
私たち騒いでるのを見て状況を察してファイルを取ったりする
それに私は優の秘密を知っているから
その事をバラすんじゃないかとか
隠し事しているんじゃないかって疑ってるんだろうね
「茉希ーファイル見せてー?プリントの数数えたいー」
「え、プリントの数って言われても私少ないし隣の人の見なよ」
「いいからー、はい!渡す!」
「いやだ!」
「はぁ、幸樹、こいつのファイル取って渡して」
「はい」
「おい!」
幸樹のことを忘れてた私は油断してファイルを取られた
優はそれを受け取ってしばらく見て私に返した
まぁこれがいつもの光景
それなりに楽しかったりする
放課後
私はクラスの人と喋ったりして帰宅
そしていつも通りスマホをいじる
(あれ?LINEきてる)
その通知は優からだった
「[なんか羨ましい]…?」
(どうゆうことだろ?)

