髪はアイロンでしっかり巻いて、横を編み込んでくれて、ゆるくひとつでまとめてもらった。


メイクはよくわかんないので、とりあえず日菜ちゃんにぜんぶお任せ。



「ん〜我ながら上出来っ!杞羽ちゃん元が可愛いからリップくらいでも全然いいけどねっ」


「あっ、ありがとう。こんなにしてもらっちゃって」


「ううん、全然いいよ〜!」


可愛い女子ってさすがだなぁ。
手際いいし、髪もメイクもささっとやっちゃうし。


鏡を見たら、いつもよりちょこっとだけ可愛くなってるような…気がするだけかな。



できれば、先輩にこの姿を見せたかったのに、文化祭とか行事に興味のない先輩は来るかどうかわかんない。


朝、いちおう起こして声かけたけど、文化祭だるいから嫌だとか言って、結局わたしは準備があるから早めに家を出てきてしまった。



……先輩来ないのかなぁ。