「ほ、褒めないですよ。
ってか、そんな我慢してなくないですか…!」


キスめちゃくちゃするし、
ずっとベッタリくっついてるし。



「……ものすごく我慢してんのに」


「えぇ……っ」


「もっと俺のこと甘やかしてよ」


もう充分すぎるくらい甘やかしてるつもりなのに。


どうやらわがままな先輩はそれじゃ満足できなくて納得できないみたいで。



「……俺が満足するまで付き合って」


なんてことを耳元でささやいて。



結局、この日の夜は



「も、もう限界です……っ」


「……やだ、全然足りない」



ベッドに入ってから全然寝かせてもらえずに


甘すぎるキスが降ってくるばかりのまま、気づいたら意識が飛んで寝てしまっていた。