「んじゃ、前みたいにちゃんと俺の部屋に来て」


「へ……っ」


「朝起こしに来て、俺が寝るまでそばにいて」


「っ、」


わがまま、すっごくわがまま。

ようは、今までどおり朝起こすことから始まって、暁生先輩が寝るまでずっとそばにいろってこと……でしょ?


前もなかなかわがまま言ってたけど、今はそれがもっと増してる。


わたしが断れない状況で

きっと、断ってこないことをわかっての、強気なわがままだって思う。



「それやってくれないなら……」


先輩の指先がゆっくり胸元に落ちて、ブラウスのボタンを1つ2つと外していく。



「……このまま杞羽のこと抱いちゃうよ」


本気だよって意味で、

首筋にキスを落として、そのまま噛みついた。


「やっ……、いた……いっ」

ちょっとくらい加減してくれていいのに、全然優しくなかった。