「……あき、せんぱい……っ」 「……ん?」 また深くて、角度を変えて何度も何度も。 気づいたら体勢が逆転して、わたしの身体のほうがベッドに沈んでいた。 「あーあ。我慢の仕方忘れちゃった」 なんて言って、 また貪るように唇を重ねて求めて。 あぁ、もうこれたぶん夢なんだ。 というか、現実だったらかなりおかしい。 先輩がわたしみたいなのにキスしてくれるわけない……もん。 最後、意識が飛んでしまう寸前━━━━━。 「こんな可愛いの知らない」 余裕がなさそうな声が聞こえた。