当然、連れて行く相手なんているわけがない。
もちろん、俺に色目を使ってくる女は何人かいるし、そういう女に声を掛ければ、簡単のは分かっている。

だけど、事は結婚。

そんな、女と結婚なんてしたくはない。

じゃあ、俺は、誰と結婚したいんだ?

って考えた時、頭に思い浮かんだのは、1人しかいなかった。

元カノでもなければ、仕事相手でもない。

俺に初めてラブレターをくれた小さな女の子。


紬、今、彼氏はいるんだろうか。


いや、その時はその時だ。

他の奴じゃダメなんだから、その時は潔く諦めよう。

俺は、パーティー当日、テーラー裁に向かった。