雲上の姫

バタン



松明を持っていた男が急に倒れる



腕には矢が刺さっている



「うぎゃぁぁぁ!」



松明の火が地面に燃え広がり、叔母様の手下たちが逃げ惑う



「クレア。ちょっと待ってな」



私を縄から出してくれたのは大好きなあの人



「ありがとレオ!」



すぐ後ろにはシオン、遠くにはミラもスタンバイしている



「お前たち!何をしている!火ごときに逃げ回るんじゃない!」



我に返ったように水の魔法の持ち主は火を消し、他の人は叔母様の元に集まる