雲上の姫

街に着いた途端、みんなして黙り込んだ



あまり状況は変わっていない



必死に働く人達が前をとおりすぎていく



特にリアとハルはこの国のこうなってしまった姿を見ていなかったから尚更ショックなんだろう



「ご、ごめんなさい。私が守れなかったせいよ」



「自分を責めるな。またあの光景を取り戻すんだろ?」



「そうよね...絶対取り戻すわ。ほら、リアも泣かないで。一緒になんとかするしかないのよ」



「うぅ...グス...」



「よし、みんなの所に声をかけて回るわよ」