この枠から飛び出して

DREAM.4 学校のアイドル?!


「ねぇ……影光。」

ぼーっとしていた私は

その明るげな声で

急に現実へと引き戻された。

首をゆっくりと

ただゆっくりと声の主へと向けた。

「あ、やっとこっち見た。影光。」

と、あどけなくはにかんで見せた彼は…

学校のアイドルである

Twosmileのソンヨンでした。

「ど………して?」

私には全く縁のない

人物に声をかけられたことと

私の名前をすんなりと呼んだことに

驚きを隠せない。

「何をそんなに驚いてるの?」

と、なだめるように私の髪に触れた

少し暖かな手がやけにその感覚を残した。

静かになめらかに離れていくその手。

唖然として立ち尽くしてしまう。

「ソンヨン…だよね?」

恐る恐る現実か夢かと

確かめるように尋ねる。

「そうだよ。」

と、当たり前のように微笑む彼。

「……創未のアイドルのソンヨンだよね?」

私は目をこすって、もう一度尋ねた。

「アイドルってほどじゃないよ。
皆が優しいからね。」

と、嫌な顔1つせず丁寧に答えてくれる彼。

「お散歩かな?影光。」

いたずらっぽく笑うその笑顔は

まさに少女漫画の王子様だった。

「わかる気がする。」

と、思わず声を漏らしてしまった。

「何が?」

子犬のように尋ねてくるソンヨン。

私は、たった今彼の人気のある理由が

分かった気がした。

それと同時にその優しさに触れるほど

怖くなった。

突き放さないとって心が

叫び焦っている。

「私という人間といたら不幸になります。」

と、1歩引いて俯く。

すると彼は私の頬に触れて顔を上げさせた。