◇◇◇
☆礼音side☆
「裕章さん、どうしよう……
俺、すっげー幸せすぎて、
この前なんて無意識に、
商店街をスキップしてた。」
「礼音さ、それはヤバくないか?
22歳の男が、
道でスキップでしてたら、俺はひくわ。」
「だってさ、
俺が仕事に行くときに、
琴梨が玄関でなんて言ったと思います?」
「このクイズ、答える気ないんだけど。」
「琴梨の奴、
『かわいい子がお客さんで来ても、
好きにならないで』だって。
琴梨以上に可愛い奴なんて、
いるわけないのに。ねえ。」
「礼音さ……うざい。」
「え?
裕章さん、ひどくないですか?
俺が高校の時から琴梨のこと好きだって、
知ってるくせに。」
「知ってたから、
礼音が琴梨ちゃんと再会した時に、
俺が助け船だしてやったんだろ?
そんなに琴梨ちゃん琴梨ちゃん言ってると、
うざい男って思われて、
他の男のとこに行っちゃうよ。」
「それは絶対ダメ。
やっと琴梨のこと捕まえたのに、
他の奴には絶対やらない。」
「礼音さ、外でスキップ禁止な。
うちの店が、変な目で見られるから。
でも……
お前の恋が叶って、
本当に良かったって思ってるよ。」
「裕章さん……」
琴梨と付き合いだして、今日で1か月。
俺たちをくっつける手助けをしてくれた
裕章店長に、
空いた時間に恋バナを聞いてもらうのが、
結構楽しい。
この1か月、琴梨はと言うと、
平日は俺のアパートに来て、
泊っていってくれる。
でも、俺が美容院から家に帰るのは、
カットの練習を終えた後だから
夜中の12時頃。
それまで起きて待っていて、
俺が帰ってくると、
先にベッドに入って寝てしまう。
俺がお風呂から出て、寝るころには爆睡で、
ゆすっても起きないが、
そんな琴梨を抱きしめながら眠りにつくだけで、
すごい癒される。
「ただいま。」
今日はいつもよりちょっと早い、
11時頃帰宅した。
小さな声で挨拶をしたけど、
いつもなら玄関まで飛んでくる琴梨がいない。
リビングのドアを開けた。
え?
なにこれ?
子供のお誕生日会?
リビングの壁や天井に、
色とりどりの折り紙の輪飾りが、
波のように飾ってあった。
画用紙で作ったかわいい動物たちも、
壁に貼られている。
誕生日?
いやいや、
俺も、琴梨も違うよな。
っていうか、琴梨は?
ふと部屋を見まわすと、
ソファと壁の狭い隙間に、琴梨が寝ていた。
さっきまで読んでいたと思われる絵本が、
膝の上に落ちていた。
いつの間に……
この飾りを作ってくれていたんだろう……
琴梨も働いているし、
土日は絵本の読み聞かせをしていて、
その準備だってあるし。
無防備でスース―寝息をたてている琴梨が、
愛おしくてたまらない。
俺は琴梨をベッドまで運ぼうと、
お姫様抱っこをした。
「う……ん
……
ひゃ!」
「琴梨ごめん、起こしちゃった?」
「あ……ごめんなさい……
私……寝ちゃって……
重いよね……もう下ろして。」
「やだ!」
「え?」
「もっと、琴梨の顔、見ていたいから。」
俺の言葉に、
どんどん赤くなる琴梨のほっぺ。
「琴梨から俺にキスしたら、
下ろしてやる。」
琴梨はモジモジしながら
上目遣いで俺を見つめると、
柔らかい唇をそっと重ねてきた。
潤んだ瞳が可愛くて、
今度は俺から、琴梨にキスをした。
☆礼音side☆
「裕章さん、どうしよう……
俺、すっげー幸せすぎて、
この前なんて無意識に、
商店街をスキップしてた。」
「礼音さ、それはヤバくないか?
22歳の男が、
道でスキップでしてたら、俺はひくわ。」
「だってさ、
俺が仕事に行くときに、
琴梨が玄関でなんて言ったと思います?」
「このクイズ、答える気ないんだけど。」
「琴梨の奴、
『かわいい子がお客さんで来ても、
好きにならないで』だって。
琴梨以上に可愛い奴なんて、
いるわけないのに。ねえ。」
「礼音さ……うざい。」
「え?
裕章さん、ひどくないですか?
俺が高校の時から琴梨のこと好きだって、
知ってるくせに。」
「知ってたから、
礼音が琴梨ちゃんと再会した時に、
俺が助け船だしてやったんだろ?
そんなに琴梨ちゃん琴梨ちゃん言ってると、
うざい男って思われて、
他の男のとこに行っちゃうよ。」
「それは絶対ダメ。
やっと琴梨のこと捕まえたのに、
他の奴には絶対やらない。」
「礼音さ、外でスキップ禁止な。
うちの店が、変な目で見られるから。
でも……
お前の恋が叶って、
本当に良かったって思ってるよ。」
「裕章さん……」
琴梨と付き合いだして、今日で1か月。
俺たちをくっつける手助けをしてくれた
裕章店長に、
空いた時間に恋バナを聞いてもらうのが、
結構楽しい。
この1か月、琴梨はと言うと、
平日は俺のアパートに来て、
泊っていってくれる。
でも、俺が美容院から家に帰るのは、
カットの練習を終えた後だから
夜中の12時頃。
それまで起きて待っていて、
俺が帰ってくると、
先にベッドに入って寝てしまう。
俺がお風呂から出て、寝るころには爆睡で、
ゆすっても起きないが、
そんな琴梨を抱きしめながら眠りにつくだけで、
すごい癒される。
「ただいま。」
今日はいつもよりちょっと早い、
11時頃帰宅した。
小さな声で挨拶をしたけど、
いつもなら玄関まで飛んでくる琴梨がいない。
リビングのドアを開けた。
え?
なにこれ?
子供のお誕生日会?
リビングの壁や天井に、
色とりどりの折り紙の輪飾りが、
波のように飾ってあった。
画用紙で作ったかわいい動物たちも、
壁に貼られている。
誕生日?
いやいや、
俺も、琴梨も違うよな。
っていうか、琴梨は?
ふと部屋を見まわすと、
ソファと壁の狭い隙間に、琴梨が寝ていた。
さっきまで読んでいたと思われる絵本が、
膝の上に落ちていた。
いつの間に……
この飾りを作ってくれていたんだろう……
琴梨も働いているし、
土日は絵本の読み聞かせをしていて、
その準備だってあるし。
無防備でスース―寝息をたてている琴梨が、
愛おしくてたまらない。
俺は琴梨をベッドまで運ぼうと、
お姫様抱っこをした。
「う……ん
……
ひゃ!」
「琴梨ごめん、起こしちゃった?」
「あ……ごめんなさい……
私……寝ちゃって……
重いよね……もう下ろして。」
「やだ!」
「え?」
「もっと、琴梨の顔、見ていたいから。」
俺の言葉に、
どんどん赤くなる琴梨のほっぺ。
「琴梨から俺にキスしたら、
下ろしてやる。」
琴梨はモジモジしながら
上目遣いで俺を見つめると、
柔らかい唇をそっと重ねてきた。
潤んだ瞳が可愛くて、
今度は俺から、琴梨にキスをした。



