カメレオン王子と一人ぼっちの小鳥ちゃん

◇◇◇
 
☆琴梨side☆

 は~

 毎日学校に行くのが……
 辛くなっちゃったな……



 あれから礼音くんと美咲ちゃんは、
 付き合いだした。


 教室では、休み時間も昼休みも、
 二人並んで微笑み合っている。


 いつも私の隣にいてくれた美咲ちゃんは、
 もう私の隣にはいてくれなくなった。


 私の所に来るときは、
 礼音くんが教室にいない時だけ。


 美咲ちゃんが来てくれた時は、
 独りぼっちの時間が止まってくれて嬉しいけど、
 でも、耳をふさぎたくなる。


「礼音くんね、
 昨日の学校帰りに手を繋いでくれたんだ。」


「今度ね、
 礼音くんと映画を見に行くことになったの。
 どんな服でいけば良いかな?」


 礼音くんとのラブラブ話を聞かされ、
 私はいい人を装っている。


 『良かったね。美咲ちゃん』って。


 そして美咲ちゃんは
「礼音くんが来たから。」
 と、私の元を去って行く。


 私は、教室で独りぼっちになるために……
 美咲ちゃんの恋に
 協力したわけじゃないのにな……


 礼音くんを読み聞かせ部のところに呼び出す前、
 私は美咲ちゃんに相談された。


 誰もいなくなったこの教室で。