カメレオン王子と一人ぼっちの小鳥ちゃん


 教室に入ると、琴梨の姿はなかった。


 良かった~
 まだ来てなかった。


 琴梨がいつ教室に入ってくるか
 ドキドキしながら、
 机に教科書を入れようとしたら……


 なにこれ?

 手紙?


 空色の封筒が入っていた。


 封筒の中の手紙を読んでみると……



『礼音くんに話したいことがあります。

 今日の放課後、
 読み聞かせ部の部室の前に来てください。

 八夜 琴梨』


 なに?これ?


 琴梨が、俺に話したいこと?


 想像もしていなかった琴梨からの手紙に、
 俺の顔は一気に真っ赤になった。


 やべ!

 すっげー嬉しい!!


 ずっと琴梨と話したかったから!!!




 その時、琴梨が教室に入ってきた。

 琴梨は俺を見ると、ニコッと微笑んだ。


 俺に笑ってくれたし……


 俺だけに見せてくれた琴梨の笑顔が嬉しくて、
 俺は熱を帯びた自分の頬を隠すように、
 おでこを机に押し当てた。


 やっぱり俺、
 琴梨が好きだ!!!