『由美香へ』

 最後の手紙をハートマークで終わるなんて、由美香らしい。

文句も恨み言もなくて、ただ謝罪とお礼と励ましばかりの手紙。


 私は、返事を書こうと、便箋を広げたけど、なんて書いていいか分からなくて、さっきから、ただ便箋に幾つもの染みを作っているだけ。

今日中に書いて、明日、棺に入れてもらおうと思うのに、全く書けない。

作文は得意なはずなのに。



『由美香へ』




─── Fin. ───