部屋に戻るとフィギュアが並んだ棚へ行くと、とー○かをちゅん○の横に置く。

「しっかし、お前アニメイトに何を買いに行ったと思ったら、BL本かよ。」 
悠紀は、アニメイトの袋から数冊のBL本を取り出す。「アニメイトのほうが特典ついてんだよ。」

「いや、そう言う事じゃなくてさ、男が買うの抵抗ない?」

「いや?全然?たまにBLコーナに居たらよく腐女子に声をかけられる。」
桜丞は、納得いく位置にフィギュアを並べ終わると、満足そうに頷きソファーに座る。
床に置いたBL本を手に取る。
「そういえばさ、買う時に恥ずかしくねぇの?」
悠紀が桜丞の横に座って言うと桜丞は、別にー
と気だるげに答える。
「てかさ、BL本買う時さ、何人かが、普通の雑誌とBLを挟んでレジに持っていったりするんだよな。意味ねぇのによ?俺ならBLのだけ持っていくゎ」
「それは、お前のメンタルが強いだけじゃね?だいたい、お前の場合は店員が男でも女でも関係ねぇよな。」
桜丞は、パラパラとBL本を読みながら答える。
「それなー。俺の辞書に恥ずかしいと言う言葉はない。」
「いや、お前は恥じらいを知れ。」
桜丞は、無理〜と言うと再び本を読み始める。