そう言って歩きだした柚季の前方に、


五十嵐が見えた。


五十嵐も練習着だ。


おそらく飲み物を買いに来たのかな。


何て話しかけようか。


そっちも部活今から? とか


暑いね。部活頑張ってね。 とか


言えるかな。


ありきたりなことしか浮かばない。


五十嵐の前じゃほんとダメな自分。