「この義骸は、人間界の陰陽師からヒントを得て。式神が何故か犬の姿をしてるっていう。…あ、優の娘な?」
「優の娘?…陰陽師になったのか?まだ小さかったのに」
「おー。バリバリだぜ?というか、羅沙まだ目が覚めねえの」
世間話は隅に置いといて、ヤツも畜生と揃って羅沙の寝顔を覗き込んでいた。
というか、そんなに顔を近付けるな。羅沙に寄るな!
ムッとしながら気持ちヤツらを睨み付ける。畜生にまでムキになって、俺どうかしてると言われても仕方がないくらい。
「…で、何が起こったワケ」
かなりの至近距離で、じっと見つめられる。
目を細めて、まるで説明を求めるような。
…こいつは恐らく、羅沙が実は神力持ちでしたということをわかっている。
そして、俺がその事実をすでに知っているということも。
この現場にも居合わせていて、それでも隠すなんておかしいだろう。
もう、話すしかない。
「…神力が暴走したんだ」
「………」
目を見開いてきょとんとしている。
「神力って暴走すんの?」



