天帝様もそう感じておられましたか。

何故だろう。



すると、天帝様はしばらく「うーん…」と考え込んでいる。

何で考え込んでいるんだろう。



そして、私は思いもよらないことを告げられるのだった。



「…羅沙。君は何か勘違いをしているようだ」

「へ?」



勘違い?…何が?



その意は何か。

「あの…」と問い返すも、天帝様はまた「ううーん…」と、さっきより眉間にシワを寄せて考え込んでいる。

私の声は届いていない。

どうしていいかわからず、お兄様の方を見て助けを求めようとするも、当の本人はしれっとしている。自分関係ありませーんみたいな。…何でっ?!



「てっ、天帝様っ」

「…うん。ここは、もう一度経緯を整理する必要があるね?一から話し合った方がいい」

「え?」



そう言って、天帝様は「ちょっと!」と、近くにいた護衛の兵士を呼び付ける。

そして…世にも恐ろしいとんでもないことを言い出すのだ。



「ここに竜王呼んできてくれる?」



え?…今、なんとおっしゃいました?