「…あのね?僕もね、竜王には感謝してるんだ。八部衆としての公務を誰よりも精力的にやってくれて、ほら、どこかの誰かさんは登城したがらないし、どこかの誰かさんは外で遊んでばかりいるし…」
どこかの誰かさん、とは、今私の隣にいる人と自分の弟のことでしょうか。
その証拠に隣の人「天帝うざい」と呟いておられます。あわわ、お兄様。相手は天下の天帝様ですよ!不敬罪ではないでしょうか。
「この間もようやく解決したけど、阿修羅王領の大掛かりな魔族討伐も担当してもらっちゃって。竜宮にも戻る暇もなくて、本当に申し訳ないと思ってるんだ」
「はぁ…」
「竜王は本当に優秀で切れ者だし、神術士としても素晴らしい。天界一!もう、僕の右腕と言っても過言ではない!…だからこそ、竜王には愛する人と認められている結婚をしてほしいんだよ!」
「………」
「羅沙、僕の言っている意味、わかる?だから今日話をしたくて君を呼んだんだ」
「………」
何だか、よくわかりません…。先程の蓮華様同様。
天帝様の熱弁ぶりに、若干引きましたが。
天界一!だなんて、もうベタ褒めじゃないですか。



