…どこまで詳しい事情を知ってるかわからないこの御方に、どこまで話して良いものやら。
だが、答えろと言われて黙っているわけにもいかない。
ここは無難に『はい』か『いいえ』か。素直に。
「…はい」
「な、何でっ?何で?」
「………」
すぐに次の質問が返ってきてしまい、返答に困る…。
何で?って、ここも素直に本当のことを話すべきなんだろうか。
これは政略結婚ですが、実は夫となる御方に想いを寄せています。
ですが、夫となる御方は側室の方へと愛が向いているようです。奥様計三人です。
毎日失恋状態のまま、繋がりだけの正妃ではいられません。
私自身、【不貞の子】と悪評高い上、一族から歓迎されていないようですし、だったらいっそのこと、この婚約を無かったことしたい。
…だなんて、天帝様に正直に言ってもいいんだろうか。
もし言ってしまったらこれ、一族の名誉とか族間抗争になるんじゃないんだろうか。
むむむ…と、次の言葉を選んでいる最中だったが、天帝様は私の答えなんぞ待たずに、自分の考えを述べ始めた。



