竜宮からの脱走?転売?窃盗?お兄様への苦情?収穫祭に関する質問?…何のことだろう?
…だが、その答えは。
今が旬、ど真ん中の話題だったりする。
「羅沙、竜王との婚約を解消したいって本当かい?」
「へ………」
「何でも水晶竜宮を抜け出したっていうじゃないか?そんなに結婚したくないの?」
「………」
その話ですか…!
ど真ん中…!
悪びれもなくペロッと単刀直入に尋ねてくる、天帝様の率直過ぎる問いに絶句。
全身の血の気がサーッと引いてきた。
何故!なぜ天帝様がこの事の顛末を知ってるの?!
そもそも、なぜ天帝様が私と竜王様の婚約の件をご存知で…!
公にしてないはずなのに、この事天帝様に話したの誰!天下の天帝様に私の名前、誰出したの!誰!
無言で狼狽えながら、隣にいるお兄様をチラッと見る。
だが、お兄様は相変わらず何を考えているか表に出さない無表情で、目が合うなり「天帝の質問には答えろ」と言い放つ。
そんな、答えろって…!



