「すみれ、好きだよ」
「私も好き」
強引に、だけど何度も優しく愛されて、眩暈がしそうなくらいに彼で満たされた。
身体の中にも外にも幸せな風が、運ばれてくるような感覚。
自分の体なのに、そうじゃないような不思議なときめきに何度も恥じらい、溶けていった。
ことが、終わったら一緒にお風呂に入った。
一緒に入ったのは、初めてだったから恥ずかしかったけど、この時にはもう2人とも笑顔をとりもどしていた。
泡風呂みたいな湯船に浸かって、ちょっと淫靡ななライトに照らされている私達。
「家につくまで、我慢できなくてこんなとこに入るなんて、教師失格だ。こんな学校の近くで何やってんだろう。駄目な奴だ俺は」



