すると、彼は困ったように眉を下げる。


「どうしたの?いつだって俺の帰る場所は君のところだよ」


「理人さん」


幸せで幸せで、幸せすぎて怖くなる。


彼のぬくもりに包まれたら、もう私は何もいらない。


いつも感謝してるの、理人さんが私の気持ちに応えてくれたことを。





「あらあら、仲がいいわね。新婚さんは」


後ろから母の穏やかな声がしたと同時に、理人さんは私を引き離す。


「すみません、お義母さん夜分遅くに」


「いいのよー、大変ね。理人さん学校でも家でも、子供の面倒みなきゃいけないんだから」


「ちょっと、お母さんたらひどいよー」