溺愛ホリック

豹くんの温もりは、簡単にその気持ちを溶かす·····。



「愛想なんか尽かすかよ」

「そんなのわかんないじゃん〜·····」

「わかるよ。俺、柚子しか見えてねぇもん」

「うぅ〜·····」

「可愛い·····」



抱きしめられると、もうなんでもよくなっちゃう〜·····。



いつからこんなわがままになったんだろう·····。



結局、簡単なパスタをつくると台所に立つ豹くん·····。



私も横に立ってみる。



だって自分だけ座ってるのも申し訳ないんだもん·····。



フライパン使いまでもイケメンな豹くん。



抱きついてもいい、かな?



「っ!え、なに」

「だめ·····?」

「だめ·····じゃない、けど·····」

「おいしそうな匂いだね」

「新手の拷問·····」



できあがったトマトクリームパスタは、お店に出せそうな仕上がりで。



2人でペロリと平らげた。