溺愛ホリック

豹くんにご飯いいよって伝えれば、何食べる?って話になり。



「私作るよ!」

「まじ?あーでも食材とか買わなきゃねぇし。適当なのでいいなら俺やるから」

「え、でも·····」

「柚子には勉強教えてもらったりしてっから。座ってな」



簡単に、ストンって座らされた。



私だって、なにかしたいのに。



豹くんにさせてばっかりの私にムッとして、台所に向かう豹くんの腕をつかんだ。



「どした?」

「私、彼女なのに、何もしてない」

「え?」

「豹くんに甘えてばかり。こんな彼女、豹くんに愛想つかされちゃう〜·····」



溜まってた思いがあふれて、気づけば豹くんを困らせるようなことばかり言ってた。



情けない·····。



ギュッとしてくれた豹くんにまた甘えそうになる。



あんなに、強くならないとって思っていたのに。