今日は我慢なんてするつもりねぇし。



腹を満たして、別腹で柚子をいただくつもり。



「今日の豹くん、オオカミみたい·····」

「食べてやるよ。赤ずきん」

「や、やだ·····」

「拒否権なし」

「あ、焦げる!」



おい、肝心なとこちゃんと聞け。



なんだかんだでできた、柚子特製のハンバーグ。



それとミネストローネっていうシャレたもんまで作ってくれた。



おいしすぎて胃袋を完全に掴まれ、食器洗いは洗浄機に任せる。



腹を満たした俺と柚子は、今からプレゼント交換タイム。



柚子がくれたのは超かっけぇ腕時計·····。



「バイトがんばったよっ」

「嬉しいから今すぐちゅーさせて」

「え!?」

「早く」

「んっ·····」



はじめてバイトで稼いだ金を、俺へのプレゼントに当てるとかバカかよ·····。



嬉しいしか言葉出てこねぇし·····。