鈍感な柚子ちゃんはわかんないだろうけど。



よく、無表情すぎて何考えてるのかわかんないって言われるし。



柚子には勘違いとか誤解を生みたくないから、なるべく思ったこと伝えるように努力はしてるつもり。



伝わってんのかはわかんねぇけど。



「ここまでやったら休憩しよ」

「あ!私DVD持ってきたよ〜」

「それ、俺の見たかったやつ」

「探したの!」

「さすが」



それを柚子と早く見たくて頭フル回転させて頑張った。



待ちに待った休憩時間。



2つのマグカップを机の上に並べて、ソファに座った。



隣にちょこんと座った柚子は、強制的に俺の足の間へ。



ジャストサイズ·····。



「見にくくないの?」

「いい顎置き」

「さいてい·····」

「抱き心地のいい枕」

「全部物だよ·····」



俺専用のな。