あの月が丸くなるまで

「何がわかったのよ」

「ん? 小野さんも、美希のこと大好きだってこと」

 私に携帯を返しながら、上坂は笑った。

「せっかく二人きりなのに、邪魔されたくないじゃん。というか、お前を狙っているような輩がいる場所に、わざわざ戻ることねーよ。帰りは俺が送ってく」

「え……もう、帰るの?」

 せっかく、会えたのに。

 私は、とっさに上坂を見上げる。

 まだ一緒にいたい、って言ったら、ずうずうしいって思われるかな。でも……もう少しだけ。