あの月が丸くなるまで

 真面目な顔で言いなおした上坂に、私の目は点になったままだ。予想外の単語が出てきて、一瞬頭の中が混乱したけど……ええと、訂正されたから、とりあえず、交際を申し込まれたと思っていいのかな。

「ようやくお前に会いに来ることができたんだ。どれほどこの日を待ちわびたか……お前を他のやつになんか、触らせない。これからは、俺だけのものになって」

 ふわふわとした頭で、その言葉を聞いている。

 なんか……これって、現実だよね。……夢、みたいだ。


 私は、大きく息を吸って深呼吸をする。