あの月が丸くなるまで

 どきどきと胸がなる。

 触れている体温も、見つめるまなざしも。その一つ一つに、鼓動が反応してしまう。

 やっぱり、私をそんな風にさせることが出来るのは上坂だけ。

 私は、息をのんで次の言葉を待っていた。

 その唇からこぼれるのは、きっと。



「俺と、結婚してください」

「………………………………は?」

「え? ダメ?」

「いや、ダメっていうか……いきなり?」

「いきなりはダメか。じゃあ、言いなおす。俺と、つきあってください」