あの月が丸くなるまで

「ようやく会いに行けると思えば、美希は合コンとかいってるし……」

「は?! 私、そんなもの行ってない」

 くるりと体を返して、上坂の正面に向かい合う。腕は緩めてくれたけど、上坂は私を離さなかった。眉間にしわを寄せた上坂が、口をとがらせている。

 あ、ちょっとかわいい。

「同級会なんて、ていのいい合コンなの! どっかの男にせまられなかった?」

「……見てたの?」

「やっぱり、そうなんだ」

「確かにつきあってとは言われたけど、でも、私は」

「美希」

 とくん。

 じ、と見下ろしてくる上坂の顔が、怖いくらいに真剣になった。