あの月が丸くなるまで

 上坂と二人で、近くの川沿いをぶらぶらと歩く。裏通りになる細い道路には、かすかなざわめきが漏れ聞こえるだけで誰もいなかった。


「なんで、ここがわかったの?」

「ぐっさんに聞いた。今日、二組が同級会やるって」

「そうなんだ」

「ん。美希、酔ってるだろ」

「え? そんな、飲んでないよ」

「その割には、顔赤いぞ」

「……中、暑かったら」

 ちらり、と隣の上坂を盗み見る。


 少し、痩せたかな。見た目は、高校のときより、少し骨っぽくなった。背も伸びたかも。

 会うのも話すのも、卒業以来。普通に話せてるのが、ちょっと不思議。