あの月が丸くなるまで

「結構、人数集まったわね」

 言った冴子は、ジョッキを傾けている。私は梅サワー。まだお酒って飲みなれなくて、ビールの美味しさがわからない。


 全員が二十歳を超えている同級会会場は、居酒屋だった。貸し切りの部屋の中は、エアコンは入っているはずなのに、大勢の熱気でむあんとした空気に包まれている。髪、アップにしてきて正解。うなじに髪の毛がはりついてると、それだけで不快感が30パーセントは増すわね。


「青石さん、いないね」

 ふいに、冴子が言った。きょろきょろしてた私の視線に気が付いたらしい。

「別に……」