五日間の間に、利用者さんと仲良くなっていました。そして、また別れが近づいていることに悲しみを感じ始めていました。

仕事場で学んだことは、技術面では高齢者施設と比べると少ないかもしれません。しかし、障害者の方と働くことで知的障害のことなどを深く知ることができました。

そして最後の日がやって来ました。仕事場では、いつも利用者さんと一緒におやつを食べて帰ります。その日もおやつの準備を始めていました。

おやつを食べ、実習の感想を発表し終わった後、目の前がぼやけて気がつけば泣いていました。

「悲しいけどね、また遊びに来てね」

そう優しく言われ、ティッシュをもらいました。私は何度も頷き、涙を拭いました。