優輝が希歩の入り口を指で広げた。


「っ…」

 
 言葉にならない感覚に、吐息を漏らす希歩の唇を指で優輝が塞いだ。


「ごめんね、ちょっとだけ我慢して…」

 

 入り口は溢れんばかりの清らかな川の流れで、準備が出来ていた。
 
 
 そこからゆっくりと入ってゆく優輝…。


 入り口から入って来た優輝を感じると、希歩の体が大きく反応した。

 声を出しそうな希歩の口に、右手の人差し指を加えさせる優輝…。

 
 唇に優輝の指を感じると、希歩は素直に加えた…。


 優輝が入ってきて、力強いドクン・ドクンとした感覚を感じると、希歩は加えている指をギュッと噛んだ。


 久しぶりの事で痛みを感じた希歩。


 噛まれた指の感覚で、希歩がどれだけ感じているのか優輝にも伝わってくる…。

「…とってもフワフワしているよ、希歩の中…」

 
 希歩は優輝の指を加えたまま、少しだけ目を開けた。

 ギュッと噛んでいた力が弱まり、優しく吸いついてくる希歩に、優輝はそっと微笑んだ。

「ここから、絢と忍が出てきてくれたんだね。…」

 優輝は希歩の額に額をくっつけた。


「希歩…愛している…」

 優しく囁く優輝の声に、希歩は素直に目を開けて優輝を見つめた。

「私も…愛しています…」

 優輝を感じながら希歩も素直に答えた。