「へっくしゅん!」

「あら、龍さんがくしゃみなんて珍しい。」

「あの小娘が噂でもしてるんだろ。」

「そうかしら。」

楓に膝枕してもらった頭を撫でられている神様

「龍さん。私紅葉見たいな。」

「秋か。肌寒くなるから苦手なんだよな。」

「えー。そういえば龍さん。今日もいいすあま買ってきたのお茶にしない?」

「いただこうかな。」

「龍さん。すあま好きだもんね。」

「うるさい。」

そう言い立ち上がり台所に向かう楓を確認すると指を合わせて息を吹きかけ庭の景色を新緑の森から紅葉の色が溢れる庭園に変えた。

「今度新しい着物でも買ってやるか。」




いつまでもラブラブな夫婦に巻き込まれたような女の子の話。