学校がお休みの週末私は一人である場所に出かけた。

今いるのは龍女山の上にある神社。

友達の奈々は私と同じく伝承を調べるためにおばあちゃんの家にお泊りしているらしい。

鳥居をくぐり参拝をした。

龍女神社。

あまり豪華ではないが荘厳|《そうごん》なたたたずまいのお社がそこにあった。

その敷地内にはおばあちゃんが話していた伝承が看板に書かれていた。

調べにいきずまってベンチに座っていると気づいたら鳥居を女性がくぐって社|《やしろ》の方へ向かっていった。

その人は私のことに気づいたのか顔をこちらに向けにこりと笑った。

私も反射で頭をぺこりと頭を下げた。

そのあんなの人はきれいな着物を着ていて髪には細工の細かいのだろうと思われる簪が飾られていた。

ついついその姿に見とれているとその女の人はこっちに向かってきた。