長い、長いお風呂から上がり、
火照った体のままベッドに腰をおろした。

代官山で買ったジェラートピケの
もこもこのショートパンツから伸びる太ももは
いつもより赤みを帯びている。

いつもより長く、身体中にシャワーを浴びて、
いつもより長く、長く湯船に入った。


それでようやく今日の放課後、
私に起きたことが現実であることが
実感できてきた。


園田(そのだ)さんと友達になってほしい。
(しかも明日から!)

理由は、
私にも友達がいないから、そう先生は言った。
(確かに仲の良い子はいるけれど、、
友達とは言えるか微妙だった…
こんな風な私は性格が悪いのかもしれない)


とんでもない理由で、
考えられない頼み事をされてしまった。

私のポンコツな脳みそは
そこで耐えきれなくなって
卒倒してしまった。

あたふたして心配してくれている
先生を見れたのは良かったけれど。。


しかし先生に頼まれたことっていっても
とても厄介だ。


私は、園田マリエルについて考えた。