十月二十三日。今日は私にとって、一年に一度しかない特別な日なんです。

今日は私の誕生日です。十八歳になりました。

誕生日で浮かれるなんて、小さな子どものようですよね。でも、何となく十月になってからわかったのです。

十八歳の誕生日が、いつもの誕生日とは違う日になると……。

なぜそう思うのかはわかりません。選挙権がもらえるからでしょうか?それとも、学生として迎える最後の誕生日だからでしょうか?

理由はわかりませんが、今日を迎えるまでに誕生日までの日を数え、大人になっていく自分がいることにわくわくしていました。

今日は、朝の五時に目が覚めました。五時なんて早すぎますよね。私は母からまた「年寄りか!」と笑われるな、と心の中で笑いました。

朝の五時なので、もちろん家族も近所の人も寝ています。外はまだ暗く、静かです。

こんな静かな時間は執筆にもってこいです。何度か早起きをして小説を書いたことがあります。早起きは小さな頃からずっと得意です。