下から見られて、可愛いなんて何度も言われて真っ赤になっているのに絢人は尚もからかってくる。
「依良」
「……なに、」
「可愛い」
「……っ黙って」
「照れてんの?」
「………っ」
「可愛い」
絢人をからかうんじゃなかった。
何倍にもなって返ってくる。
甘ったるい表情と声で頬を撫でる絢人は幼馴染みの私ですら格好いいと思ってしまう。
「……絢人の彼女になった人は大変だね」
頬から私の髪の毛へと手を移動させた絢人にため息を吐きながら言うと
「は?」
と一際絢人の機嫌が悪くなった。
「なにそれ、どういう意味?」
私の髪の毛から手を離して起き上がった絢人はピッタリと私のそばに座り直してきたから少し離れると更に絢人は距離を縮めて来た。
それを繰返して遂にソファーの肘掛けの所に背中が当
たってこれ以上逃げられなくなった。
「絢人…?ちょっと離れて…」
そう言って絢人の胸を押すけれど絢人は離れるどころか、腕を肘掛けについて私を閉じ込めた。



