「今何時?」
「五時だよ」
どうやら一時間も寝ていなかったようだ。
「ごめんね、いつの間にか寝ちゃった」
「いいよ、別に」
そう言いながら優しい表情で私を見る絢人に笑うと眉を寄せられた。
「なに?」
「下から見られるといつもと違って可愛いなって思って」
「可愛いとか嬉しくないんだけど」
「可愛い可愛い可愛い」
可愛いと言うと少し不機嫌になった絢人に更に可愛いと言ってからかうと
「依良の方が可愛いよ」
と甘い表情と声で言うから今度は私がからかわれる番だ。
「からかわないで」
「からかってなんかないよ。依良が可愛いのは本当の事じゃん」
「……っ可愛くないよ」
「可愛いよ、すっごい可愛い」
「………っ」
「はは、真っ赤」
いつも言われてるし、からかってるんだと分かってるけど、こうして何度も言われると恥ずかしくなってしまう。



